お盆商戦

お盆の花 需要を逃さない!
花屋のお盆商戦 準備チェックリスト

仕入れ・売れ筋・予約受付・配達ピーク対策まで、7月から動くための保存版

母の日、年末年始とならんで、お盆は花屋にとって年間有数の「稼ぎどき」です。 墓参りの供花、仏壇に飾る盆花、初盆(新盆)の贈答用アレンジ—— 短い数日間に、いつもの何倍もの注文が一気に押し寄せます。

ところが、この需要は準備の差がそのまま売上の差になりやすいのも特徴です。仕入れが読めずに品切れ・売れ残りを出したり、 電話が鳴りっぱなしで注文を取りこぼしたり—— 「忙しかったのに、思ったほど残らなかった」という声も少なくありません。

この記事では、お盆の花の需要をきちんと売上に変えるための準備を、7月から使えるチェックリスト形式でまとめました。 仕入れ・売れ筋の品種・予約受付・配達ピーク対策まで、 順番に見ていきましょう👇

🗓️ 2026年のお盆は「8月13日(木)〜16日(日)」

全国的に多いのは月遅れ盆(旧盆)=8月13〜16日。 2026年は迎え火の13日が木曜、送り火の16日が日曜で、 お盆休みが週末につながる並びです。墓参りは8月上旬〜15日ごろに集中するため、 花屋の準備は7月中に始めるのが安全。まさに今が仕込みどきです。


なぜお盆が花屋の「稼ぎどき」なのか

日本の花(切り花)は、じつは「お供え・墓参り」の需要が大きな柱になっています。 農林水産省が委託した「花の消費選好調査(2023年)」では、 花を購入した人の購入シーンとして「墓参り」が4割を超えて最多となり、「自宅の装飾用」(39%)を上回りました (出典: 農林水産省「花の消費選好2023年 報告書」)。

花を買った人の「購入シーン」(2023年・上位)

🪦 墓参り4割超

購入シーンの最多。お盆・お彼岸に集中しやすい需要です

🏠 自宅の装飾用39%

出典: 農林水産省「花の消費選好2023年 報告書」(複数回答。数値は調査年により変動します)

墓参りの需要はお盆とお彼岸に一年で最も集中します。 とくにお盆は、ふだん花を買わない層まで 「ご先祖様に」「実家のお墓に」と動く時期。 さらに初盆(新盆)の家庭では、贈答用の アレンジメントやスタンド花といった単価の高い注文も加わります。日常の売上に、この「まとまった需要」を上乗せできるのが お盆商戦の魅力です。

なお、花き全体の需要動向は農林水産省「花き流通・消費動向調査」でも継続的に公表されています。自店のエリアの傾向とあわせて確認しておくと、 仕入れ計画の精度が上がります。


まず押さえる「お盆の基礎」— 地域で日程が違う

お盆商戦でいちばん怖いのが、「地域によってお盆の時期が違う」ことの見落としです。 お店のある地域・お客様の帰省先によって、需要が立ち上がる時期がずれます。 まずは3つのパターンを押さえましょう👇

呼び方時期主な地域
月遅れ盆(旧盆)8月13〜16日全国的に最も多い。多くの花屋の主戦場
7月盆(新盆)7月13〜16日東京都心部・南関東の一部、函館、金沢の一部など
旧暦盆旧暦7月15日前後(年で変動)沖縄・奄美など

※ 地域・宗派・ご家庭により異なります。7月盆エリアの花屋さんは、本記事のスケジュールを丸ごと1か月前倒しで動いてください。

🕯️ 「初盆(新盆)」の需要も忘れずに

その年に亡くなった方を初めて迎えるお盆が初盆(新盆)。通常より丁寧に供養する慣習があり、白を基調とした上品なアレンジ・スタンド花など単価の高い注文が増えます。 名札・立て札・メッセージカードや配達の希望が入りやすいので、注文時に確認できる導線を用意しておきましょう。


お盆に売れる花 — 定番の品種と価格帯

仕入れの目安として、お盆によく出る花を整理しておきます。 共通するのは「夏の暑さに強く、日持ちする」「仏事にふさわしい」という2点です。

  • 🌼 菊類(輪菊・小菊・スプレーマム) — 供花の主役。日持ちがよく、束・アレンジどちらにも
  • 💜 りんどう — お盆の定番。夏に強く色持ちも◎
  • 🌸 ケイトウ・グラジオラス — ボリュームが出て、束が華やかに見える
  • 🏮 ほおずき・ミソハギ — 盆棚・精霊棚の飾りに
  • 🤍 トルコキキョウ・カーネーション — 「明るい洋花のお供え」需要が増加中。初盆の贈答にも

価格帯は幅広く、店頭の小さな供花束は数百円〜1,000円前後から、 贈答用のアレンジメントやスタンド花は3,000〜10,000円ほどが目安です。 「墓参り用のお手頃な束」と「贈答・初盆用のアレンジ」を価格帯で2〜3ラインに分けて用意しておくと、 幅広い客層を取りこぼしません。

💡 仏花で避けたい花もセットで覚えておく

一般に、棘のあるバラ・アザミ、香りが強すぎる花、つる性の花、毒のある花は仏花に不向きとされます。お客様から相談されたときにさっと案内できると、 接客の信頼につながります(地域・宗派で考え方は異なります)。


お盆商戦 準備チェックリスト【7月→8月】

ここからが本題。8月13〜16日の月遅れ盆を基準に、 「いつ・何をするか」を時系列でまとめました。 印刷して、できたものからチェックを入れていってください👇

7月中旬

昨年の振り返り & 仕入れ計画

昨年のお盆の売上・売れ筋・品切れ/売れ残りを確認。品種ごとの数量と価格ラインの見当をつけ、市場・仕入れ先に早めに希望を伝えます。

7月下旬

商品ラインと価格の確定 & 予約受付の準備

「墓参り用の束」「仏壇用」「初盆・贈答用アレンジ」など数パターンを決定。ネット予約・LINE予約の受付フォームを用意し、受け取り/配達の日時枠を設計します。

8月上旬

予約受付スタート & 告知

LINE・Instagram・店頭POPで「お盆の花、ご予約承ります」を告知。早期予約特典(小物プレゼント等)があると背中を押せます。この時期から墓参り需要が立ち上がります。

8月10日ごろ

仕入れ数量の最終確定 & 人員シフト

予約状況を見て追加仕入れを確定。作業台・資材(供花袋・名札・立て札)を補充し、繁忙日のスタッフシフトを組みます。

8月12〜13日

制作ピーク & 配達ルート確定

予約分を計画的に制作。配達は同じエリアをまとめてルート化し、受け取り時間帯を分散。当日の飛び込み需要に回す在庫も少し確保します。

8月14〜16日

販売本番 & 送り火まで

店頭・配達の本番。売れ筋の追加補充と鮮度管理をこまめに。お盆明けにはお礼のLINE配信で、次の来店(お彼岸・記念日)につなげます。

ポイントは、「仕入れ・予約・告知」を7月のうちに前倒しで動かすこと。お盆直前に慌てて仕入れると、欲しい品種が確保できなかったり、 相場が上がっていたりします。7月盆エリアの花屋さんは、この表を1か月早めて進めてください。


「電話パンク」を防ぎ、需要を分散させる

お盆商戦で意外と多いのが、忙しさそのものによる取りこぼしです。 電話が鳴りっぱなしで対応しきれない、口頭のやり取りで地名・品種・日時を聞き間違える、同じ時間帯に 来店と配達が重なってパンクする——せっかくの需要期に、 これでは売上も信頼も逃してしまいます。

ここで効くのが、事前のネット予約・LINE予約の仕組みです。 注文を「話す」から「入力してもらう」に変えるだけで、次のような効果があります👇

お盆の「困りごと」予約受付で変わること
電話が鳴り止まず、接客・制作が止まる24時間、営業時間外でも注文を受けられる
品種・日時・宛名の聞き間違いお客様が自分で入力 → 記録が残りミスが激減
来店・配達が同じ時間帯に集中受け取り時間の枠を設けてピークを分散
直前キャンセルで在庫が余る事前決済(前金)でキャンセルの損失を抑える

とくにLINEは、多くのお客様がすでに使っていて 友だち登録のハードルが低いのが強み。 お盆前に「ご予約はLINEから」と一言告知しておくだけで、 電話対応の負担を大きく減らせます。LINEでの集客・予約の始め方は、花屋のLINE集客・予約ガイドで詳しく解説しています。

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よくある質問(FAQ)

Q. お盆の花の準備はいつから始めればいいですか?

A. 8月13〜16日の月遅れ盆に向けては、7月中に準備を始めるのが理想です。7月中旬に振り返りと仕入れ計画、7月下旬〜8月上旬に予約受付の開始と告知、直前の週に仕入れ確定と配達スケジュールの組み立て、という流れが安全です。7月盆の地域は1か月前倒しで動きます。

Q. お盆に売れる花・供える花は何ですか?

A. 定番は輪菊・小菊・スプレーマムなどの菊類で、日持ちがよく供花向き。りんどう、ケイトウ、グラジオラス、ほおずき、ミソハギなど夏に強い花もよく出ます。最近はトルコキキョウやカーネーションを使った「明るい洋花のお供え」も人気。棘のあるバラや香りの強すぎる花は仏花には避けるのが一般的です。

Q. 初盆(新盆)の花は通常のお盆と何が違いますか?

A. 初盆は故人が亡くなって初めて迎えるお盆で、丁寧に供養する慣習があります。アレンジメントやスタンド花など単価の高いものが選ばれやすく、白基調の上品な色合わせが好まれます。名札・立て札・メッセージカードや配達の希望が入りやすいので、予約時に確認できるようにしておきましょう。

Q. お盆の電話・注文の集中を防ぐにはどうすればいいですか?

A. 事前のネット予約・LINE予約を用意し、「品種・数量・受け取り/配達日時・メッセージ」を注文時に入力してもらう仕組みにすると、聞き間違いが減り当日の作業も平準化できます。受付時に日時枠を設ければ、来店・配達のピークを分散できます。


まとめ

  • ✅ お盆は花屋の年間有数の需要期。花の購入シーンでは「墓参り」が最多(4割超)で、お盆・お彼岸に集中する
  • ✅ 2026年の月遅れ盆は8月13〜16日。準備は7月中に前倒しで(7月盆エリアはさらに1か月早く)
  • ✅ 売れ筋は菊類・りんどう・ケイトウなど日持ちする花。価格ラインを2〜3段に分けて用意する
  • ✅ 初盆(新盆)は単価の高い贈答需要。名札・配達の導線を用意しておく
  • ✅ ネット予約・LINE予約で「電話パンク」を防ぎ、受け取り時間の分散と聞き間違いゼロを実現する

お盆の需要は毎年やってきます。「準備を仕組みにできた花屋さん」ほど、忙しさをそのまま売上に変えられます。まずは今年、予約受付の入口をひとつ用意することから始めてみてください。

お盆が終わったら、次はお客様との関係づくり。 記念日やお彼岸のタイミングでそっとお知らせを送る仕組みは、リマインダー機能で売上アップ!お客様の再来店を促す方法が参考になります。web集客全体の設計図は、花屋のweb集客 今日から始める7つのアイデアにまとめています。

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※ 本記事は2026年7月時点の一般的な情報をもとにまとめたものです。お盆の時期・慣習・供える花は地域・宗派・ご家庭により異なります。統計数値は調査年により変動するため、最新の情報は出典元の公式サイトでご確認ください。