お彼岸

お彼岸の花 需要を取りこぼさない!
花屋の販売・配達 準備ガイド

売れ筋の品種・予約受付・配達ピーク対策まで、8月から動くための保存版【2026年版】

お盆とならんで、お彼岸は花屋にとって年2回めぐってくる「墓参り需要」の山です。 墓前に供える花、仏壇に飾るお供え—— 春と秋の年2回、まとまった供花の注文が一気に動きます。

しかもお彼岸はお盆ほど「特別な準備をしないと」という意識が持たれにくいのが落とし穴。だからこそ、きちんと仕込んだ花屋さんほど需要をそのまま売上に変えられます。 「連休で人は動いているのに、うちはいつも通りだった」—— そんな取りこぼしをなくすための記事です。

とくに2026年の秋のお彼岸は要注目。 後述のとおり11年ぶりのシルバーウィーク(5連休)と重なり、 帰省と墓参りが例年以上に見込めます。 売れ筋の品種・予約受付・配達ピーク対策まで、順番に見ていきましょう👇

🗓️ 2026年 秋のお彼岸は「9月20日(日)〜26日(土)」

お彼岸は中日(ちゅうにち)をはさんだ前後3日ずつの計7日間。 2026年の秋は彼岸入り9/20(日)・中日=秋分の日9/23(水・祝)・彼岸明け9/26(土)です。 しかも敬老の日(9/21・月)と秋分の日にはさまれた9/22(火)が「国民の休日」になり、9/19(土)〜23(水)の5連休が成立。 9月の大型連休は2015年以来、11年ぶりです(出典: 内閣府「国民の祝日について」)。


なぜお彼岸が花屋の「需要期」なのか

日本の花(切り花)は、じつは「お供え・墓参り」の需要が大きな柱になっています。 農林水産省が委託した「花の消費選好調査(2023年)」では、 花を購入した人の購入シーンとして「墓参り」が4割を超えて最多となり、「自宅の装飾用」(39%)を上回りました(出典: 農林水産省「花の消費選好2023年 報告書」)。

花を買った人の「購入シーン」(2023年・上位)

🪦 墓参り4割超

購入シーンの最多。お彼岸・お盆に一年で最も集中します

🏠 自宅の装飾用39%

出典: 農林水産省「花の消費選好2023年 報告書」(複数回答。数値は調査年により変動します)

墓参りの需要はお盆とお彼岸に一年で最も集中します。 そしてお彼岸は春(春分の日ごろ)と秋(秋分の日ごろ)の年2回やってくるのが特徴。 お盆が年1回の「夏の山」だとすれば、 お彼岸は春・秋の2回、確実に立ち上がる需要です。 日常の売上に、この「墓参りのまとまった需要」を年2回上乗せできるのが お彼岸商戦の魅力です。

なお、花き全体の需要動向は農林水産省「花き流通・消費動向調査」でも継続的に公表されています。自店のエリアの傾向とあわせて確認しておくと、 仕入れ計画の精度が上がります。


まず押さえる「お彼岸の基礎」— 中日と7日間

お彼岸は「中日(ちゅうにち)」を中心にした7日間の期間行事です。 春は春分の日、秋は秋分の日が中日にあたり、 その前後3日ずつを合わせた7日間がお彼岸です。 まずは春秋2回の日程を押さえましょう👇

2026年彼岸入り中日彼岸明け
春のお彼岸3月17日(火)3月20日(金・祝)
春分の日
3月23日(月)
秋のお彼岸9月20日(日)9月23日(水・祝)
秋分の日
9月26日(土)

※ 春分の日・秋分の日は前年2月に国立天文台の観測にもとづき官報で告示されます。墓参りは中日に集中しやすい一方、7日間のいつ来ても問題ないとされます。

🎌 2026年の秋彼岸は「11年ぶりのシルバーウィーク」と重なる

2026年は敬老の日(9/21・月)と秋分の日(9/23・水)にはさまれた9/22(火)が国民の休日になり、9/19(土)〜23(水)が5連休。 9月の大型連休は2015年以来11年ぶりで、帰省とあわせた墓参り需要が例年以上に見込めます。 連休初日から中日にかけて注文が立ち上がることを想定して、 仕入れと人員を早めに固めておきましょう。


お彼岸に売れる花 — 定番の品種と価格帯

仕入れの目安として、お彼岸によく出る花を整理しておきます。 共通するのは「日持ちする」「仏事にふさわしい」という2点。秋彼岸は、菊にくわえて秋らしい色味の花を組み合わせると単価も上げやすくなります。

  • 🌼 菊類(輪菊・小菊・スプレーマム) — 墓花・仏花の主役。日持ちがよく、束・アレンジどちらにも
  • 💜 りんどう — 秋のお供えの定番。色持ちも◎
  • 🌾 吾亦紅(われもこう)・ケイトウ — 秋の風情が出て、束が落ち着いた印象に
  • 💐 スターチス・グラジオラス — ボリュームと彩りを足せる名脇役
  • 🤍 トルコキキョウ・カーネーション — 「明るい洋花のお供え」需要が増加中。贈答用アレンジにも

価格帯は幅広く、店頭の墓花束は数百円〜1,000円前後から、 仏壇・贈答用のアレンジメントは2,000〜5,000円ほどが目安です。 「墓参り用のお手頃な束(一対で持つ方も多い)」と 「仏壇・贈答用のアレンジ」を価格帯で2〜3ラインに分けて用意しておくと、 幅広い客層を取りこぼしません。

💡「彼岸花(ヒガンバナ)」はお供えに使わない、も豆知識に

名前に「彼岸」とつく彼岸花(ヒガンバナ/曼珠沙華)は、球根に毒があり切り花の日持ちも悪いため、お供えには使いません。 一般に、棘のあるバラ・アザミ、香りが強すぎる花、つる性の花も仏花には不向きとされます。お客様に聞かれたときにさっと案内できると、 接客の信頼につながります(地域・宗派で考え方は異なります)。


お彼岸 準備チェックリスト【8月下旬→9月】

ここからが本題。9月20〜26日の秋のお彼岸を基準に、 「いつ・何をするか」を時系列でまとめました。 印刷して、できたものからチェックを入れていってください👇

8月下旬

昨年の振り返り & 仕入れ計画

昨年の春・秋彼岸の売上・売れ筋・品切れ/売れ残りを確認。菊やりんどうなど品種ごとの数量と価格ラインの見当をつけ、市場・仕入れ先に早めに希望を伝えます。お盆の実績も参考にすると精度が上がります。

9月上旬

商品ラインと価格の確定 & 予約受付の準備

「墓花の束」「仏壇用」「贈答用アレンジ」など数パターンを決定。ネット予約・LINE予約の受付フォームを用意し、受け取り/配達の日時枠を設計します。2026年は連休(9/19〜23)に需要が寄る前提で枠を組みます。

9月中旬

予約受付スタート & 告知

LINE・Instagram・店頭POPで「お彼岸のお花、ご予約承ります」を告知。連休に帰省する層に向けて「墓参り用の束」を前面に。早期予約特典があると背中を押せます。

9月18日ごろ

仕入れ数量の最終確定 & 人員シフト

予約状況を見て追加仕入れを確定。墓花袋・名札などの資材を補充し、連休(とくに中日前後)のスタッフシフトを組みます。

9月19〜22日

販売本番(連休)& 配達ルート確定

連休は墓参りのピーク。配達は同じエリアをまとめてルート化し、受け取り時間帯を分散。売れ筋の追加補充と鮮度管理をこまめに。飛び込み需要に回す在庫も少し確保します。

9月23〜26日

中日〜彼岸明け & 次につなげる

中日(秋分の日)を中心にラストの需要。彼岸明けにはお礼のLINE配信で、次の来店(お盆・命日・記念日)につなげます。集めた記念日情報はリピート施策に活用を。

ポイントは、「仕入れ・予約・告知」を9月前半のうちに前倒しで動かすこと。お彼岸直前に慌てて仕入れると、欲しい品種が確保できなかったり、 相場が上がっていたりします。お盆の準備の考え方はそのまま流用できるので、花屋のお盆商戦 準備チェックリストもあわせてどうぞ。


「電話パンク」を防ぎ、連休の需要を分散させる

お彼岸商戦で意外と多いのが、忙しさそのものによる取りこぼしです。 連休中に電話が鳴りっぱなしで対応しきれない、口頭のやり取りで墓地名・品種・日時を聞き間違える、同じ時間帯に 来店と配達が重なってパンクする——せっかくの需要期に、 これでは売上も信頼も逃してしまいます。

ここで効くのが、事前のネット予約・LINE予約の仕組みです。 注文を「話す」から「入力してもらう」に変えるだけで、次のような効果があります👇

お彼岸の「困りごと」予約受付で変わること
連休中、電話が鳴り止まず接客・制作が止まる24時間、営業時間外でも注文を受けられる
墓地名・品種・日時の聞き間違いお客様が自分で入力 → 記録が残りミスが激減
来店・配達が中日前後に集中受け取り時間の枠を設けてピークを分散
帰省予定の変更でキャンセルが出る事前決済(前金)でキャンセルの損失を抑える

とくにLINEは、多くのお客様がすでに使っていて 友だち登録のハードルが低いのが強み。 お彼岸前に「ご予約はLINEから」と一言告知しておくだけで、 電話対応の負担を大きく減らせます。LINEでの集客・予約の始め方は、花屋のLINE集客・予約ガイドで詳しく解説しています。

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よくある質問(FAQ)

Q. 2026年の秋のお彼岸はいつですか?

A. 9月20日(日)の彼岸入りから9月26日(土)の彼岸明けまでの7日間で、中日は秋分の日の9月23日(水・祝)です。2026年は9月22日(火)が国民の休日となり、9月19日(土)〜23日(水)が11年ぶりの5連休(シルバーウィーク)。帰省と墓参りが重なり、供花需要が例年以上に見込めます。

Q. お彼岸に売れる花・お供えの花は何ですか?

A. 定番は輪菊・小菊・スプレーマムなどの菊類。りんどう、吾亦紅、ケイトウ、スターチスなど秋らしく色持ちのよい花もよく出ます。最近はトルコキキョウやカーネーションを使った「明るい洋花のお供え」も人気。棘のあるバラや香りの強すぎる花は避けるのが一般的で、名前に彼岸とつく「彼岸花(ヒガンバナ)」は有毒のためお供えには使いません。

Q. お彼岸のお墓参りはいつ行くのが良いですか?

A. 彼岸入りから彼岸明けまでの7日間であればいつでも問題ありませんが、中日(秋分の日)にお参りする方が最も多いとされます。2026年は中日が5連休の中日に重なるため、この前後に墓参りと供花購入が集中する見込みです。連休初日から中日までのピークを想定して準備しておきましょう。

Q. お彼岸の電話・注文の集中を防ぐにはどうすればいいですか?

A. 事前のネット予約・LINE予約を用意し、「品種・数量・受け取り/配達日時・メッセージ」を注文時に入力してもらう仕組みにすると、聞き間違いが減り当日の作業も平準化できます。受付時に日時枠を設ければ、来店・配達のピークを分散できます。


まとめ

  • ✅ お彼岸は春・秋の年2回めぐる墓参り需要期。花の購入シーンでは「墓参り」が最多(4割超)で、お盆・お彼岸に集中する
  • ✅ 2026年の秋彼岸は9/20〜26(中日=秋分の日9/23)。しかも11年ぶりのシルバーウィーク(9/19〜23)と重なり需要増が見込める
  • ✅ 売れ筋は菊類・りんどう・吾亦紅など日持ちする秋の花。価格ラインを2〜3段に分けて用意する
  • ✅ 準備は8月下旬〜9月前半に前倒しで。仕入れ・予約・告知を早めに固める
  • ✅ ネット予約・LINE予約で「電話パンク」を防ぎ、受け取り時間の分散と聞き間違いゼロを実現する

お彼岸の需要は春と秋、毎年やってきます。「準備を仕組みにできた花屋さん」ほど、忙しさをそのまま売上に変えられます。まずは今年の秋、予約受付の入口をひとつ用意することから始めてみてください。

お彼岸が終わったら、次はお客様との関係づくり。 命日や記念日、次のお彼岸のタイミングでそっとお知らせを送る仕組みは、リマインダー機能で売上アップ!お客様の再来店を促す方法が参考になります。web集客全体の設計図は、花屋のweb集客 今日から始める7つのアイデアにまとめています。

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※ 本記事は2026年7月時点の一般的な情報をもとにまとめたものです。お彼岸の時期・慣習・供える花は地域・宗派・ご家庭により異なります。祝日・統計数値は改定・変動する場合があるため、最新の情報は出典元の公式サイトでご確認ください。